外国人実習生・特定技能生 玉掛技能講習修了

令和3年3月2日 建設未来通信 記事より抜粋

足場工事や鉄骨組立工事、建築土工事などを手掛ける㈱松本総建(松本一幸代表取締役会長)の技能実習生6人と特定技能生2人は、このほど㈱PEO建機教習センタ水戸出張所(茨城労働局長登録教習機関)で行われた玉掛け技能講習に参加。見事に8人全員が学科および実技の修了試験に合格した。

玉掛け技能講習は、玉掛け作業に係る労働災害防止のため、労働安全衛生法に基づき実施するもの。制限荷重1t以上の揚荷装置、またはつり上げ荷重1t以上のクレーン、 移動式クレーンもしくはデリックの玉掛け業務に従事する者は、同講習を修了しなければならない。

申し込みに当たっては講師による事前面接があり、講師が参加可能とした生徒のみ受講が可能。受講生は事前に、ベトナム人に向けた副教材などを利用して、おのおの勉学に励んだ。

当日は日本語のみ(ふりがな付き)のテキストにて日本語で学科授業を行い、3日目は実技・修了試験を実施。学科・実技とも日本人と同じカリキュラムをこなした。

同社では、技能実習生を受け入れて以来、通訳者を交えた事前教育や実技指導などを丁寧に実施。松本会長自身も職業訓練指導員の資格を持ち、日頃から匠の技を伝授している。

そのほか、漢字以外に平仮名とベトナム語を併記した安全標識を作成するなど、安全第一で技術者を育成。現場へと送り出している。

松本会長は「国籍関係なく、この仕事に魅力を感じてもらい、長く業界に携わってほしい。願わくは将来的には永住権を取得してもらい、とび一級技能士として、また外国人の職長として活躍することに大きな期待を寄せている」と語った。